長崎龍馬LOVERS
川村隆男さん
長崎の老舗洋食店を経営。店の一角を「龍馬コーナー」として各種資料を展示。若い頃は龍馬姿でまちを闊歩し、長崎と龍馬・幕末の理解促進に尽力。
龍馬や幕末の長崎の魅力を知ってほしくて、
龍馬の格好をしてまちを練り歩いたこともあった川村さん。
人それぞれの「龍馬」があるし、それでいい。
どんな龍馬も、自分を精一杯生きることを教えてくれる。
まだ知られていないころに龍馬の「仮装」!
龍馬って、好きな人は多いけど、それぞれの好きになりかたがあって、僕の龍馬と別の人の龍馬はぜんぜん違うんですけど、それでいいと思うんですよ。僕はしばらくアメリカにいて、そのときに司馬遼太郎の本を読んで、龍馬が言ったと伝えられる“長崎はわしの希望じゃ”という言葉に刺激を受け、1989年に長崎に帰ってきました。ちょうど風頭の龍馬像が建ったばかり。いまでは考えられないかもしれないけど、当時の長崎では龍馬や幕末の志士たちのことを知っている人は少なかったです。でもどうしても、その魅力をアピールしたかった。それで「仮装して歩くか!」と。いまだったらコスプレって言うんでしょうけど(笑)。仲間たちと「長崎幕末会」を作って、しょっちゅう闊歩してました。長崎市の広報紙の表紙やテレビにも出て、武田鉄矢さんとも共演しましたよ!
2010年に福山雅治さんが大河ドラマ「龍馬伝」に出演されたのは、大きかったですね。「長崎の龍馬」「長崎の幕末」の全国的認知度を高めてくれました。龍馬と福山さんには、自分の立ち位置の中で、どう生きていくかを改めて教えられた気がします。僕は長崎の洋食屋のオヤジ。そこで精一杯、龍馬や幕末という長崎の財産を活かして行けたらと考えています。
お気に入りの龍馬コーナー
お店には龍馬コーナーを作ってます。僕は長崎にいたころの龍馬がいちばん輝いていたような気がして好きなんです。だから、龍馬に関する資料を集めて、みなさんにも見ていただいています。
長崎のまちと海と未来を望む
龍馬のおおらかさ、開放的、開明的なところに強く魅かれます。ここは、そんな龍馬と並んで、長崎のまちと、海と、未来を見渡せる場所。立てば力が湧いてきます。
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1989年建立の龍馬像。全国にはいくつも龍馬像はありますが、龍馬ファンの間では日本一イケメンの龍馬像とも言われていますよ(笑)
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龍馬像そばの司馬遼太郎文学碑。「長崎はわしの希望じゃ」(『竜馬がゆく』)を含む一節が刻まれている。