長崎◯◯LOVERS/長崎ラバーズ

長崎コスプレLOVERS　

河浪静里奈さん

撮影スタジオを経営しながら、長崎を中心にコスプレイヤーとして活動。完成度の高い自作のコスチュームやメイクを披露し、全国のコスプレ界で注目を集めている。

いつもの自分とはまったく違う自分が現れる楽しさ
コスプレから開かれる扉と、つながる人の輪は限りない
異国や歴史の香りあふれる場所は、最高の撮影スポット
長崎がコスプレの聖地になる日が来るかもしれない

世界中に広がるコスプレの波を長崎へ！

　『コスプレ』とは、アニメやゲームの登場人物に扮して表現すること。ハロウィンでの仮装とは違い、コスプレはいわゆる「オタク」の世界。東京や名古屋で開催されるイベントでは２万人規模のコスプレイヤーが集まるイベントなども開催されているんです。
　私自身がコスプレに出会ったのは、高校３年生のころ。漫画やアニメは元々好きだったんですけど、進学校だったから、当時は勉強ばっかり。でもある時、イベントに誘われたのをきっかけにコスプレしてみたら、どんどんハマって、もうどっぷり【コスプレLOVERS】になりました。そのうち、コスプレでまちおこしをやっているところがあると知り、私もコスプレで長崎のまちを楽しいまちにしたいと思って、大学を卒業してすぐに、コスプレ撮影をメインにしたスタジオをつくりました。県外からも撮影に来られるんですよ。そのうち衣装も自作するようになって、洋裁教室に通って勉強したりしています。
　コスプレのイベントや撮影に行くと、「このキャラクター好きなんですか!?」とかって、どんどん話しかけてもらえます。友だちも増えたし、自分自身も前向きになっていって、ついに自分でイベントを企画するようになりました。コスプレして「長崎さるく」のガイドもしましたよ。長崎の坂道を女の子にしたキャラがあるんですけど、そのコスプレでガイドをしたら面白いかも！って提案して。私は「オランダ坂」のキャラクターになりました。今後もコスプレのイベントで長崎の魅力を世界中に拡散できるような企画を考えていきたいと思っています。
　いまやコスプレは、世界中で楽しまれている“文化”だと思います。だから、ハイレベルな人たちの撮影には専属のカメラマンがいたり、イベントにもすごい数の人が集まったりします。非日常的な雰囲気のある場所や、その地方独特の風景は、撮影スポットとして大人気。教会や洋館、産業遺産などは、コスプレイヤーにとっては魅力的な風景。長崎をコスプレの聖地にできたら、って思っています！